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【7/20】「韓国のワカモノ流”未来の選び方”とは? 若手活動家・高野聡さんから、韓国の脱原発・環境活動の最新事情を聞く〜」を開催しました!
JUGEMテーマ:日記・一般

環境問題、人権問題、その他いろいろな社会の問題を解決するために、何か動き出したい。そう考えている人は多いはず。
そんな中、福島原発事故後「韓国で脱原発運動に人生を捧げる」と決意した一人の若者がいます。彼が目にした、韓国のワカモノたちが主導する脱原発運動の実態とは?
当日はミリャン送電塔問題、さらにはセウォル号沈物事故など、彼の見てきた・感じてきた韓国社会のうねりを感じさせる発表に圧巻。
日本における市民運動やNGO活動にとってとても示唆深いひとときでした。

◆高野聡さん‐プロフィール◆
2010年3月、メディア運動の勉強を目的で韓国へ。その後日本(横須賀)で福島原発事故を経験。韓国で脱原発運動をしようと決意しました。
2011年9月末から2年間、ソウルの「エネルギー正義行動」の活動家として、ミリャン送電塔問題など311以後の韓国の脱原発運動の変遷を見てきました。
2015年9月から、テグのキョンブク大学でエネルギー政策を専攻。ヨンドク新規原発反対闘争など現場との連帯を重視しながら、今後は「使用済み核燃料公論化委員会」の研究を行う予定とのこと。


●311後の脱原発運動の諸問題
高野:
韓国には現在24基の原子力発電所が稼動しており、2030年までにさらに12基以上が建設予定です。
特にコリという地域では、30km圏内に340万人が住む世界有数の密集地。そのようなところにも建設されています。日本海側に多く立地するので何かあれば日本にも影響があるでしょう。


●韓国の脱原発運動はミリャン送電塔問題から
高野:
そんな原発に対する運動ですが、全国規模への拡大したきっかけはミリャン送電塔問題です。
韓国電力がシンコリ(新古里)から プクキョンナム(北慶南) まで計90km、500m間隔で、高さ100mの送電塔を162機建設するもので、2000年から本格化してきました。
うち、69機もの送電塔が通過する予定であるのミリャン住民が、生活の破壊、過大な電力供給予測や電磁波被害などを理由に反対運動を激化。
さらに、2012年1月に、1人の住民の焼身自殺により問題が全国に拡大しました。
また、70代・80代が中心のおばあさん、おじいさんが、警察や韓国電力に雇われたヤクザまがいの人間に暴力を振るわれながらも懸命に闘っている姿に、全国各層から支援が集まりました。


高野さんが見せてくれた動画には、叫びながら木にしがみつくおばあさん、建設場所にてテントの座り込みの緊迫した様子が見られました。

●連帯する方法1:脱原発(ミリャン)希望バス
高野:
多くの支援者が、「脱原発(ミリャン)希望バス」ツアーによって集まっています。
2012年3月16日に初開催。ソウルやプサンなど大都市の市民がバスに乗り、ミリャン現場に行き住民と交流しました。工事が強硬されるとのうわさがあるとき、暴力事件が起きた時などに合わせ、定期的に開催しているものです。
現場では、お年寄りが毎日山奥の工事現場までのぼり、交代で反対運動をしている信じられない状況。
自分自身、なぜ目を背けてきたのか、罪悪感を感じずにはいられない現場でした。マスコミも多少は注目し一旦は工事が止まる事も。


●連帯する方法2:農活(ノンファル)
高野:
原発やダム開発の地域は自然豊か。農業を生業とする人が多い。農繁期の住民支援として大学生が手伝うのです。環境運動団体や学生運動がとる運動の一つの携帯。期間は1泊から1週間と様々です。1泊3万ウォン程度から。
参加した学生がブログで現場について発信しながら、モンペをはいて農作業をします。また、若い人なりにダンスで励ましたりも。参加者同士のカタリの場もあり、ミリャン問題だけでなく様々な問題(軍基地問題など)を分かち合えるのです。


日本では、成田闘争の際にも、このような都市部の若者が農家を応援する運動が見られました。30年後の今、韓国でそのような運動が起こっていることについてどのようにとらえるべきなのか、考えらせられます。

●ミリャン住民による他の運動との連帯
高野:さらに被害住民たちは、「自分たちは国家権力、暴力の犠牲者」という意識から、同じような境遇にあえぐ他の闘争現場に出向いています。整理解雇労働者のクレーン選挙や籠城テント、ヨンサン追い出し住民、セウォル号遺族など。私は、彼らに拍手を送り敬意を抱きたくなる、それほどの活動です。
何のための国家なのか。私たちは本当に主権者なのかを、常に問うわけです。
311以後は「福島からの放射能が怖い」から、国内の電力・原発問題へ関心が拡大しました。NIMBY(ニンビー:Not In My Back Yard)から「私たちがミリャンだ」(私たちには都市部としての責任があり、国家権力の被害者でもある、私たちが当事者だ)という意識になっています。
さらに、労働者による連帯宣言が、2013年7月に出されました。


●ミリャン闘争に見る韓国の運動の特徴
高野さんは、以下の3つを運動の特徴としてあげました。
1)若者の創意工夫(青年左派による韓国電力ソウル本部の軒先占拠)
2)死者を記憶、追悼する事で闘争を持続(2013年12月のユ・ハンスク氏の服毒自殺にソウル広場に焼香所設置)
3)国家や行政、企業の暴力性に対する敏感さ(6.11行政代執行)


しかし、ミリャン送電塔は2014年、完成してしまいます。追い打ちをかけるように韓国電力は住民に対し、妨害による損害賠償費として2億円ほどの訴訟をしています。

高野:今はその訴訟との戦いです。実は住民の多くはPTSDに苦しんでいます。自殺願望も10数パーセントと言われています。また問題は続いているのです。

●日本の脱原発運動への提言
「運動とは、正義を伝播する力!」
と言い切る高野さん。最後に、脱原発運動へ以下の3つを提案しました。
1)若者と闘争現場との有機的結びつき/日本でも農活の実践を。
2)犠牲者(烈士)に対する記憶の継承を/福島原発事故の犠牲者を追悼する場所を。
3)権力の暴力性を深く認識する/暴力の被害者、犠牲者として連帯を模索
沖縄、マーシャル諸島、大規模開発のために強制労働させられた朝鮮人など、歴史的にみると様々な問題がある。その中で、それに加担してきた企業を責任追及せず残してしまっているのも現実。

たとえば、原発労働者の写真家である樋口健二さんとも「原発被曝労働者の供養碑があるといいのに」という話をしていました。

高野さんは最後に日本の最近のデモについても触れており、「今の日本のデモは素晴らしいが、韓国と比べると非常に統制されたなかでの動きにも見える」と言います。
一方で、参加者の中には「韓国の運動の動きは、昔日本で行ってきたことでもある。それを今、もう一度呼び起こすべきなのか、それとも他の方法があるのか…」という意見もありました。
それに対しては、「今すぐ韓国のやり方を日本に、とは思っていない『一部が暴徒化』と簡単に報道されてしまうような状況は理解している。一方で、日本の学生のデモを見て『韓国であればもっと広い場所で訴えるのに、惜しい』とも感じた。とにかく韓国や台湾の若者が違うカタチでやっている事も見て欲しい。」と、高野さん。

多くの運動では、建設を止めるための運動の盛り上がりと比例するように、建設されてしまった後の喪失感、疲労感が計り知れません。さらに追い打ちをかけるように、「問題を議論の場に挙げる」ことすら困難にする政治的な圧力がかかる場合もあります。ミリャンの問題においても、今こそ最も連帯を必要とするときなのかもしれません。


●そして日本においても
A SEED JAPANは、その団体名の中に「Solidarity(連帯)」を掲げています。高野さんの話を聞き、政策提言をする団体であるからこそ常に「問題の被害者、当事者」と連帯していくことの必要性を、改めて実感しました。

よつばのクローバー韓国のミリャン問題に関する動画一覧よつばのクローバー

工事の様子
https://www.youtube.com/watch?v=RjrjscNosR8
警察の暴力
https://www.youtube.com/watch?v=VMjUBuLjh1U
  
希望バス
https://www.youtube.com/watch?v=yNqHzbu0YJs
 
農活
http://blog.naver.com/mpsb16/220044769169
https://www.youtube.com/watch?v=NxJdNhwBRD0
https://www.youtube.com/watch?v=XBDgrEc9y9Q
 
青年左派
https://www.youtube.com/watch?v=HYZeJPkoijU
 
ミリャンソング
https://www.youtube.com/watch?v=Ov7VD-3hJm0
 
ソウルユ・ハンスク焼香所撤去
https://www.youtube.com/watch?v=kVk1c5tSUKs
 
6.11行政大執行
https://www.youtube.com/watch?v=IRsJ5tAWndA     
author:asj, category:ASJイベント報告, 12:18
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